イエローダイヤ・マン《標榜編》〔582〕僕は最近、ひとりでも気軽に入店出来る店をメーンにしているゆえ、調べる時に必ずカウンターがあるかどうか?それがないなら一人で座れるかどうか、そういうボックスがあるかを丹念に下調べして出掛けるようになった。いきなり家族連れががやがや入ってきたり、二人用のボックスに掛ける僕が移動したりを指示されたらたまらない。僕は独身貴族を自負していて、それに対する風当たりのように、特にお盆あたり、いやその前位から、僕が安心して座る席が少なくて難儀を極めていた。夏休みがひとつのネックだろう。それが速く過ぎてくれないかなあって。大好きだった、ジョイフルの早朝のモーニングもあることがきっかけで、僕ははたと考え込む。疎遠になってしまう。そこは喫煙席なのに、父親が煙草を吸うからか、小学生が僕の目に入る場所に座っているのだ。妻である女性も構わず煙草を吸っている。これは.....と僕は固唾を飲み込む。父親や母親が煙草を吸う場合、子供はそれに同伴して、喫煙席に座るしかないという現実だったのだ。しかし子供は無邪気でそんなことは一向に構わず、ミートスパゲティを注文して息を弾ませている。僕はジョイフルが大好きだ!!はっきり言うとあのパンが好きなのだ。