イエローダイヤ・マン《標榜編》〔428〕俺がのっけから言うのもおかしな話だが、結婚相談所にもう一回、自分をプロフィールすることにした。これまで俺の詰めが甘かったことで数々誤解を招いてきたからだ。人生百年の法則で言えば八十歳まで働くのだ。想像するだけで漲る野心が湧いてくる。人生百年を稼働させる為には家族が足を引っ張る図式ではいけないということだ。俺はひとり、一匹オオカミで生きていくことも考えたが、それは虚しいものだよ?と考え直す。そしていきなりレディーファーストが俺の中で暴れ出す。太平洋戦争で負けて、国は焼け野原になってもまだ、死なずにあったのは封建の二文字で、それが場違いにも関わらずいきなり作動したりで随分と嫌な思いにさせられた。民主主義の元本を皆で守っていかないといけない。その為にも敗戦から学んだことを十二分に活用しないといけない。俺達は戦勝国ではなく敗北国なのだ。しかし思いがけないこともあって、戦勝国が決して気がつけない境地にも及べた幸運を俺は幸先としたい。カ行変革作用、寛容、そして気配り、苦労人の所作、謙遜、幸福地球論、俺が推したいのはみんなの幸せだ。地球にとって有能な人材になりたいのだ。