イエローダイヤ・マン《標榜編》〔419〕俺のおおみそか前日は静かだった。一人大掃除に励み荷作りもして古い書籍も売り払った。俺達にある思想は人から分配されたものがほとんどで、俺達の歴史をこれから構築していく為にはダンシャリ決行!!というオフレが俺の中で乱舞、それを遂行した今、心の中に青い鳥が戻ってきた感じ、その喜びは例えようがない。俺達はいつも押し付けられていたし、封建と自由主義のあい中に立たされてどちらを獲っていいのやら、甚だ迷う場面も多かった。しかし両親が見事な違いを見せてくれたと感謝する。父が封建主義の末裔だとすれば、母はあのダッコちゃん人形がミドルを迎えたという処だろう。母は決して膝まずかなかったし、最後はいつも台所で笑っていた。やはり台所が重要な要塞になるのだろう。自分の城を持っている強み?俺達は決して未成熟ではなかったのだ。しかし何かに翻弄されてきた感を否めない。そういう場違いなモノを、ピックアップ出来た今年を、恩の字と捉えられれば本望という気持ちでいる。御の字ではなくここでは恩。俺達は民主主義をアメリカから突き付けられてその通りを標榜して来たけれどこれからは全く違う。