俺たちはいつも競合し、そして負けることが多かった。かつての福岡シティ銀行でその創業一族である四島頭取、一二三氏である。俺たちの業界では伝説のような人物で俺は福岡シティの行員全員にこの人物の息が掛かっているな・・・とそう震撼した。朝が早くていつもその時間体制を崩さなかった。俺は今でもビジネスマンの〔鑑〕だと思う。そして忘脚には決して至らない。俺たちの仕事はフシギな部類で本社勤務でも中々会えない。役員もだが、まず、頭取に会うことは叶わない。しかし支店長になれば別で、頭取じきじきに電話が掛かってくる。その時に俺が会わせた次長は全員支店長になった。なぜ?とみんなが思うだろう。今一度鑑みることだ。店長がトップとざっくばらんに話せることは不名誉なことではない。実に素晴らしいことなのだ。デルスカイしておこう、電話は和伝だ。