店長に幸運が来たのは努力の甲斐あって現在があるとキャロルは思う。その努力について、昨日女性らしい母親としての吐露があった。たったひとりの息子の為に頑張って来たからこの息子がもしもいないなら?こんなに頑張ることは出来なかったって。正直感動した。たったひとりのかけがえのない子供を育てるためにコンビニという稼業を二十年・・・。息を呑みそうになる。しかもその前には十年以上に及ぶバンカーの時代が・・・。ヒトコトコンビニ経営二十年とはいっても朝の八時から夜の八時まで毎日休みも取らず頑張って来たのだという。ココストアからファミリーマート、そして現在のセブンイレブン。私も文筆業を四十五年間頑張って来たのよ・・・とこころの中で思うけどキャロル声には出さない。収入あって初めて生業と言える。胸を張れる。だからキャロルは言わないのだ。ハセスの法則、そこでの進歩と未来を語るのは、コンビニ界では彼女だろう。