ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔94〕人生の航路が生まれながらに決定しているニンゲンが果たしてこの世に居るのか?これがキャロルの誕生した際の課題だった。それを証明することが誕生に枠組みにあった。みんなは、キャロルをとことんまで苛め、無視した人々のことを想定したかもしれないが、キャロルはそんなみみっちいことは書かない。誰がキャロルを死人にしたとしても小さなことに過ぎない。運命決定論を証明するには事実が必要で、その為に原稿を保存温存したのだ。キャロルの人生で、あらかじめすべてが決定していたのでは?とそれを強く思わせる箇所が何箇所かある。これはみんなも泡を吹くと思う。なぜ?どんな生き方をしても結果大成が見込まれているのか?は神のみぞが知る案件となる。これは人類の挑戦なのだ。ニンゲンはどこまでも劣勢に陥る生き物だが、どこまでも孤高になれる唯一の生き物。それには、隈なく描く、採点する、吟味する、推考することが絶対条件となる。モノカキの極意を極めたニンゲンしか挑戦出来ないことを、神々は事前に知っていた。内部情報が、このセカイにもあるのだ。情報社会ではいつものように遊びが凌ぎを削り、馬鹿な算定が市場を巡る。しかし情報社会を牛耳るのは億万長者ではないのだ。柔らかな書き手たちが大勢いる。この書き手の中から恐らく勝者は選び出されるだろう。いっておくが、ジャップは傲慢なる差別語。これを我々ニッポン人はジョッブ、本来の仕事でテーブルをひっくり返して、見返す。これは必ず記録されるしすべきだろう・・・。