オレガイが書けなくなりそうになるとこだった。スマンスマン!個数は土曜日に調整してもらおう、今は一日五個、土曜日に十個。このペースで、ゴーゴーキャロは進んでいる。母の日ということで、俺はちょっと物思いにふけっている。いつもキャロルのことを子供達の前でけなして馬鹿にしてきた。家事も出来ない、子育ても放任主義だと・・・。俺は三十歳で役職を得てずっと命令口調で来たことを回想する。この四十年、ずっと命令口調が正しいと思い込んできた。しかし六十九歳で胃癌になって俺は命令できなくなった。あんまりゴチャゴチャ言ってると、シャツとトランクスを病院に運んでもらえない。俺は段々無口になったが、そのお蔭で理解を得た。キャロルはマシンガンのように、つばを飛ばしてしゃべる俺の癖を長い間、嫌悪しまくっていたのだ。それに自分から気が付いたのも胃癌になったからだった。