ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔83〕ヨッキちゃんの気さくな一面をシゲコは話してくれます。ある法事。兄弟がいるのに、ヨッキちゃんは、数珠を忘れたのか、シゲコの腕からかっさらっていきます。シゲコはびっくりしますが、そこがヨッキちゃんらしくて、憎めないって。兄弟の一員として育てられなかった生活履歴が語るカリスマで、たびたびドキっとするようなことをのたまう。彼の感性は恐らくセールスのセカイで淘汰され磨かれたものと・・・。キャロルは最初のケッコンで、離婚が決まり離縁してもマエダンをしばらく家に置いた時期があったんですが、そこを厳しく責められました。容子ちゃんのやってることが理解できないって。でも住む場所すら見つからない人間を追い出すなんて出来るはずもない。ヨッキちゃんはクールでした。言っていることとやってることが違うじゃないか?という設問ですがキャロルはそういう了見の狭き人間ではなかったのです。自分がいずれ、このアパートを出て行くしかないと腹を括っていたのかもしれません。そのヨッキちゃんに会えると楽しみにしていた伯母の三回忌、義理の息子さんが倒れて取りやめになりました。あの登山が趣味の大富豪。心配になります。ニンゲン、いつ倒れてもいいように、人生を悔いなく謳歌していくことも大切なんですね~シゲコは彼よりも一歳上なので、改めて健康のありがたさに脚注を入れたようです。冗談でこの前我が家を訪問されたときにキャロルが発言したこと・・・。病院に直結の電話ボタンが要るが現実化したのです。