ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔70〕このときにもキャロルは実験をしています。伯母を問い詰め、計りにかけたんです。同者が同じ時期なんですよ・・・。符合していた。昭和26年、京子が亡くなって、その前後する間に伯母は確かに死産。まだ、子供は失くしても、夫となる体育教師が上背もあり、カッコ良かったそうで、タヤは勝手に離縁状をしたため、娘を帰さなかったが、伯母は、職場復帰して教室の外にそっと尋ねてくるその旦那に未練たらたらだったと回想するんです。今、貴女が、黙って僕のところに帰れば、ことは起こらない、帰ってきなさい。伯母は勝気でした。いいえ?帰りません!!って返答。馬鹿じゃなかろか?とキャロルなら思います。死産しようと、また、チャンスがないと誰が言い切れるか?ってこと、頭が錯乱していたとしか思えない。そこに弟の子供の死去でしょう。きっと、弟のことと自分の苦い経験がごちゃまぜになってしまってたというのも少しなら理解出来ます。とにかく伯母はその後、20年もの間、独身を通し、キャロルが中2のときの披露宴、可愛かったですよ、角隠し~義理の息子さんはひとり息子で、熊本大学の工学部でしたね。そういった三菱勤務の旦那さまと、また幸せを掴んだから人生いろいろとは本当の話。でもね、人の墓を別人と呼称するなど、キャロルは許せなかった。この京子という名前を聞いたことがあったんです。父の妹ミチからです。同じ名前っていうのはどうして??って。どちらかが同じ名前、京子を付けたことになる、それはなぜ?って。