サファイア・マン《面白い男編》〔151〕どんな家に伯母がお嫁にいったかをまだ、その頃のキャロルは詳しくは知らなくてただ、わかっていたのは伯母が再婚だったことです。最初の相手、体育教師は大層カッコイイ人物で皆が憧れてしまう体育会系好男子。しかしそれゆえに難儀もあったようで女性にもてたのです。一長一短はあって、子供を死産した後、伯母は自分の実家にタヤに足止めを食らうのです。ただただ行くな!!ここにいろ!!というタヤの涙ながらの訴えを伯母は飲み込んで帰らなかったのです。教室に復帰した伯母のもとを前夫は訪ねてきて黙ってあなたが帰ってくれば何も支障はないんだ・・・とまで詰め寄られますが伯母は突っぱねます。このときに、キャロルにだけ話してくれた伯母の気持ちがあるので大事なことなので話しておきましょう。前夫には隠していたことがあったのです。浮気現場に近いものを妹美知も目撃していてそれがネックになったのだといいます。美知は謙虚な女性でその妹が姉に断言したのです。お姉ちゃん、この結婚はやっぱり無理だよ!!って。そういう意味では美知は厳しかったのです。カッコイイ旦那だけど諦めざるをえなかったといいます。たった一度の浮気だよ・・・と言われハイそうですか?とはいえない血脈を和田家の女性は持っていたようです。