ルビー・ウーマン《黎明編》〔68〕まずもって、この火曜日の黎明編がルビー・ウーマンの中で最も人気があるというのが嬉しいな!それは俺も思います。実は言いにくいことですが、元帥に対して不信感を持っていた時期があったのです。ぶっちゃけ、捕虜説を俺は信じなかった。しかし、あの当時の状況ですからあったかもしれないと黄泉の国に行ってからですが受容しました。そうだったのか?心配かけたな、どういう事情があれ、自分の仕事をまっとう出来なかったという自責の念はまだ消えないし海軍はあのときに、きびすを返すべきだったと俺は思う・・・。そうすれば幾多の命は死なずに済んだ。その通りです、なぜ、男はメンツに拘るのでしょう、あの大戦が終わってもなおメンツは生き続け、まだ、そのメンツで抜き差しならない戦いに身をやつしておる者どもがおることはほろ苦いことだと。ああそうとも、各人が自分の意見を堂々と述べて渡り合える、そのようなユメのランデブーを牽引するのがお前のグランドチャイルド容子だな!サファイア・マンも始まり、その版権が誰の手に渡るのか注目だが・・・。容子は世界平和の為にその収益を考えていますし、ずっとシカトを受けて、存在さえ、消されたという経験上の下敷きから、目に見えてはいないものに愛情を注ぐ傾向はある。じゃあ、そういう過酷な経験は実を結ぶということだな?もちろんです、生きているのに、死者として扱われた年月で、悟りを開いたとも言えます。お前の孫、昇三も供に遅かれ早かれ開眼しそうだな?恐れ入ります。