パラノーマシゲコになって、シゲコは少しだけ気分が楽になった。自分にとって、煮え湯を飲まされるのは、28年前の自分の行状で今はそんなに追い込まれたりはしない。現在の経済状況を考えれば?そう・・・キャロルの月七万円が消されたとはいえ、やつがキャロルが文句言える状況にはない。ふたりのグランドチャイルドの18歳までの人生もセットアップされたからだ。この嬉しさ・・・重いけど、嬉しいのは、これからの家庭作りのチャンスをあと一回だが神に与えてもらった。生命保険がないゆえに、毎日毎月いかに残すのか?そこをどうやら妻キャロルはわかってくれている。車は面接を受けたりなど正統な場合は貸すしキャロルと娘の携帯代も自分持ち。月一万のドコモアイディーもキャロルには許し、自販機売り上げと電気代もキャロルと一緒に作った大手銀行に振り込まれる。キャロルがひとりで通帳を作ることが出来ず、そのときには、みずほ銀行UFJの口座が必須でキャロルは何かを満たせずダメ。確か、カードだ。何枚か持っているシゲコの手助けが要った。そうやって、キャロルが事業を起こそうかな?ってときには、必ず出来る限りの手助けはやってきているのだ。自分の行動には間違いなどなかった・・・あの28年前の大橋時代の四年間は省いて・・・。