サファイア・マン《面白い男編》〔6〕みんなはこれは偶然か?それとも符合なのか?っていう場面はあまりないでしょう。だから、何も考えることなく物事をスルー出来る。キャロルの場合は啓示が入ったりそして暗示と忙しい。全く入らないときに、こっちから訊くようにしたら答えがある。それも少し経ってから・・・。このリズムを円滑にするものが感応力や分析力で、若い頃、偶然だとキャロルが思って信じていなかったことが、後年、実際に起こるんですね・・・。このときに宇部時代、キャロルは質問します。これは符合だと認識出来た・・・そして自分のスタンスも読めたと。すると慎重に歩むのだ、この先には人間による苦難があるって。本当にあったんですね、それが12年間もの間のマスメディアからのシカトでした。同じ文章を違う新聞社に送付したこともないキャロルですから、エッセイ投稿の2年目からはファクス投稿に切り替えました。これも示唆でした。証拠を残すという事の重要定義を言われたのです。将来を鑑みて神みずから方策を入れてきた・・・すぐに従いました。この中学校の一年から二年という間に、不思議な光景をキャロルは見ることになるのです。今の東郵便局の近辺には八郎川が流れその向こうには蓮華畑があって、その花で首輪を作って遊んでいた時代、女子友人のお兄さまがとってもカッコ良くて、キャロルは小学校の六年からずっと憧れていて、それがどういう訳か、県立東高校の二年のはずが、転校していてショックを受けるんです。なんで転校?って訊いても友人はわからないと言うだけ。あんなに寡黙で、でも会ったら、必ず挨拶していたあのお兄様がその後に会ったときには、元気がない。このときに、何かがあるんだなって直感したんです。