パラノイア主婦シゲコはゴクンと唾を飲み込む。その隣人経営のレストランがうどん定食、そば定食、そしてその魚フライの絶品さを妻キャロルが話すのだ。あの定食に付く魚、一体、なんという魚なのかねえ?一回、ゆっくりした時に、訊きたいけどハイツの廊下で遭遇ってものがない、とっても不思議。そしてその隣人の不思議をそのままに出来ない頭が体質の妻キャロルがレストランをやっとこさ探すと・・・なんと店はあるにはある。でもカウンターが五人座れるのみ。出前に比重を置いている店。8割がそうだ。キャロルは脳天直撃を受ける。もちろんカウンターは一杯でメニュー表もらえるだけで精一杯、しかも店主ではなくアルバイト。ふたりは厨房にいる模様。ではパラノイア行きますか~恐る恐るホールインワンテレカに手を掛けてダイヤルを。ぷるるるるう~ぷるるるるう~ああもしもし!!出たのは伯母さんだった。ああ、容子なら、お買い物に行ったきり帰ってきませんが~そうですか・・・。私が今、芋のテンプラを子供らに食べさせているところです。なんでもオークションでクレオパトラの葦製の絵が出ているそうでそれを買って帰るそうです。わ、わかりました~ガチャ。俺様がこんなに苦しみ抜いているというのに、オークション会場でルンルン気分とは、クレオパトラだとおおお???俺こそが考える泣いている葦やねん・・・・・・