銀行という組織、その宇宙船の中で、いけいけどんどんの気持ちになっていた、驕れる自分にハッとしてパラノイアシゲコは無言とともにある種の幻惑を禁じえない。大きな組織の歯車たる自分はもはや、ネオナチのように強者たる金銭に屈服しそして、それこそが組織人たる己を生かしうる方法に他ならず、どんなに家族が大切でも、この結婚をおいそれと伝達することはシゲコにとって、吹聴に他ならなかった。すべてのことは自分が悪いのだ。銀行に届ける気持ちも固まらないまま妻子を福岡に連れてきた。それも別に部屋を借りるという配慮に欠けた。俺はまだ、結婚する資格などなかったし、誠心誠意、この銀行に尽くし、骨を埋めたい。家族はその後でもいい・・・なんという身勝手な思惑だろうか、しかし、巷のハザードランプに答えるかのように無敵のキャロルには、人生民間道路のすべてが飲み込めていた。私には、この出前横丁の生活が最高に合ってる!!みんなあ~今夜はお隣のレストランの出前とるよ~おそばにする?それともうどん??ねね、お母さん、それ以外になにか、もっとないの??う~~~ん、君こそ秀才!それ以外になにを連想する?ラーメンやきしめんやソーメン、そしてビーフンの汁バージョンだよ!オヌシデケルナ!!ビーフンの汁バージョンかああ・・・またまた、書く気になるキャロル、子供達は無尽蔵のアイデアポロを頭上に持つ異星人であった♪