サファイア・マン《かけがえのない男編》〔2〕その塾はもともと、東長崎中学校のグラウンドの中にあり、講師の息子も同級生でした。名前がまた苗字が凄くて、海辺君。キャロは、その男の子にも憧れ、中学校のバレーの練習の合間もキョロキョロしつつ、海辺くんがまじで出て来るのではないかと・・・。塾の中もしょっちゅう窓からのぞき見。初恋はだからこの塾の家の先生の息子さんかもしれないのです。ノーベル系博士タイプと、スポーツ系快男子、両方ともキャロルはめちゃめちゃ弱くて海辺くんは前者、博士タイプでした。キャロルは、塾が矢上小学校のグラウンド近くに移って、そこへ通う男女5人がうらやましくてたまりません。その中には、慶応大学に進んだ幼ななじみの男子もいて、キャロルが日大高校でも卒業が危ういという時に気さくに宿題手伝ってくれた男子なのですがなんだかエニシを感じますよね~彼はもちろん、県立長崎東高校入学卒業キャロルは燦々たるサンタルチアリーダーで、高校は転校するや、純心大学も落ちて、やっとこさ外国語短期大学にヒヤット合格というアリサマ。キャロルは自分のピアノの音色をみんなが聞いてくれているという確信があったからこそ弾いていたし、反予防線を張っていた。いつでもキャロルを誘っていいのですよ?という処の。そのキップのいい男の子とは、とうとうふたりで言葉を交わすこともなく卒業しましたが、長崎工業高校に進みましたがねん。この高校は、今もですが、いい人物を多数輩出しているんですよね~福山雅治さんや、岩谷テンホーさん以外にも・・・。