サファイア・マン《面白い男編》〔56〕長崎東高から転校許可がおりて、公立高校の諫早高校の転入試験を落ちて、結果、長崎日大高校に転入出来た時に父と学食を食べるんですね・・・その時に愚痴られました。なんで、諫早高校の編入試験に合格出来なかったんだ?ってね。しかし本当に難問だったんです。文系キャロルは文章のことに詳しくても、薔薇も醤油も書けません。その内容とは若干違った深い意味がそこにはあったのです。近眼で、ハードコンタクトを入れたのが日大高校に入ってから。黒板の文字はほとんど見えなかったのです。それ以外にも本論はありました。実験です。数学を全くと言って知らないニンゲンは天下を獲れるのか?っていう項目。この列記とした項目に近い内にも回答あるでしょう。文系キャロルにはわかっていたのです。文系キャロルだが、キャロルを成功へと導く人間は理系であることを。その頃はまだ、パソコンはアメリカでも発明されてはいません。西暦1973年のニッポン。原稿用紙にしたためることしか・・・或いはもしかしたらワープロはあったかもしれません。人々の概念を覆すパソコンの発見がなければ、恐らくキャロルは葬られたでしょう。ニッポンはアメリカのお蔭で今があるし、こういった未曾有の発見そのものが嬉しいのです。