ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔57〕タヤなる人物を勘違いすることはとても危険です。キャロルこと容子は前段階として、そういうことを聞かず、神に試されてしまったという苦境。タヤが夫を心不全で失ったのは、昭和17年、西暦1942年、ひとり息子が、キャロルの父に赤紙が来た後の、行動こそ眼を見張るものがあって、驚きというか、キャロは自分がまず甘いなあって、そう思うんです。予科練でまず大村に行っているときにタヤは夢を見ます。息子が怪我をして入院をしてお母さん。。。って。アレ?って思いませんか?予知夢ならキャロルの定番って。タヤは、釘を演習中に刺して足の裏に黴菌が入って本当に入院している息子を目の当たりにして、思いを強固にします。横浜に行ったあとにもう一度、病に伏している夢を・・・。これも嘘でもなんでもなく本当なんです。じかにタヤに高校生であったキャロルが聞いたハナシ。すると、今度は脚気という不思議な病に罹り海軍下士官候補に落ちていて、タヤは偶然にも白い馬に乗った上官にすれ違いざま出会い特別面談を許されるのです。私の、和田家の、大事な、跡取り息子ですけん、死なせることは、できんとですよ!えええええ?ってなりません?正しく、ニッポンの既存歴史を揺るがす出来事です。男を立てて、ニッポン女性は亭主関白を全員が履行なんて違うし、タヤの場合は、夫を病死で失くしていたってとこも吟味は大事ではあるけど、この帰り、茨城に寄って、ちゃっかり長女の二人目の二歳の男の子を許しもなく、長崎に連れて帰っている・・・。何も知らない両親はその夜、血眼になって探して、泣きに泣いたと聞きます。通信手段あってもあの頃はメッポー遅い。ここにはキャロル参っただけでは済まされない処の、何かを嗅ぎ取りますね・・・。