ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔100〕小学校に入る直前のキャロルの生活はたいがいお守り。ちょうど弟が生まれて首が据わりハイハイして・・・。さじを握らせて写真を撮ったり、寝かせたまま上から何回もキス!!なんでこんなに可愛いの??両親はキャロルをひとりっ子にはせず頑張ってくれたんだなあって。その頃の最高に幸せだった頃がもしかしたら家族にとっての全盛期だったのでは?と。先日のお盆、仏壇に珍しい写真が立て掛けてあってキャロルは驚く!!なんとタヤが弟を抱いている写真。一度も抱かせてもらえなかった・・とそう思っていた自分の想像は脆くも崩れ、断定の恐ろしさを思い知らされます。お写真を撮るからと父が無理やり抱かせたにしろ、ダッコしたのは事実で、それを思うとノンフィクション作家というもの流儀のガロニがメッポー大切なんだなあと改めて胆に銘じるし、ノンフィクションとフィクションを織り交ぜてもいいのでは?という不純な観念、さっぱり洗い流したのです。七十年という時間の波と区切りが大きな節目になりました。弟を思う気持ちが誰よりも強かったキャロルがやがて、弟を人生の重しのように捉え始めたのだとすれば悲しい現実で、そこはこれからの生き方如何でどうにでもなる・・・そんな気持ちに前進するのです。手紙をしたためるのも有効でしょ。