ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔41〕伯母軍勢と母軍勢、矢上の自宅では、時に、攻防が勃発・・・。そういうときに、収めるのは、こころ優しい容子ってか、キャロ。だから、今の、調和感ってのがあるし、習得したのかも?例えば、母は、封建の匂いのするもの、すべてを、キャロの肌にいれるまい!!って攻防。まず、家の様子説明しなくっちゃね。二階の六畳、八畳、ベランダ、母は平屋を二階建てに改築させたんだ。キャロが六歳で、引っ越してきたとき。下には、和裁を習いに、多いときは、10人くらい来ていたんだ。タヤは、和裁の名手。夫を西暦1942年に心不全で亡くした。それで、父の出兵も実際には、この光男は見てはいないんだ。タヤは、母の良い点を真っ先に探し出して、あの人は、腹のきれいか〔綺麗だ〕こすかことば、せん人・・・こすかっていうのは、ずるい、あざといっていうこと。それを、絶対にしない人って褒めて、母に近付こうと、ごうやの味噌炒め作って、二階に持ってきたりしてたんだ。キャロは仲買人だよ、ありがとう!おばあちゃん、受け取っとくね!って。この温容さ、これから、役に立ちそうだにゃにゃん♪、いがみ合うふたりの、接点にあるものは、思想とやっかみ・・・。このふたつ。だから、クリアーは意外にも簡単なんだ。なんでかってね、優しいタヤの替わりにって、この伯母なんかが、しゃしゃり出てきて、いつも、事態は悪化。キャロは伯母の言葉の中に母に対するいじめの芽を見た。それを、摘もうとはしなかった。なぜか?伯母は、お嫁にいくのでは?っていう予感が段々、列車の中でしてきたんだ。