貧しかった少年が、行員になって、そして、少しばかり偉くなって、この質素なおかずに不満をつのらせる・・・。しかも、相手は、痩せても枯れても脇田大佐の娘なんだ。ちょっとは、気を利かして欲しいっすよ~でも、母が、豪腕だったのは、相手に金品をちゃんとちゃんとの、雪印で、要求してたっていうから、どうよ?負けてはおられへん。雪印、つまり、雪風艦長の娘としてのプライド、あったんでっせ~美味しいものが食べたいならお金を頂戴よ!って。よくぞ・・・よくぞ言ってくれもうしたわ~あの教授に面と向かって、言えるってとこに、胸が、す=っとしましてね。母は、キャロの事も子供達のことも、まだ、銀行に届けていないっていう、教授の、行状を知っていただけに、抱腹措置の可能性もあったって回想するんです。食費や、交通費もきちんと奪取して、母が病室に一才一ヶ月の次女を抱いて来たときには、本当にしんどそうでした。そして、早く長崎に帰りたいって、漏らすんです。父が、天使のように優しいから、これが男の正体なんだって、思い知ったようなやつれ方。この一才の赤ちゃんがいるから、やっぱり、料理は改善出来ないって、母は、あの基本メニューを通しました。でわ、質素を愛した母に関する一首、お願いしま~す。見栄を張り 食卓を盛る 一時凌ぎ 娘の手法は 憂慮そのもの