ジャック・ニコルソン、この男優さんにそっくりでね、ロイヤルボックスのオーナーはいつも、テーブルに遊びに来るときに、自分をアピール。自己アピールの大事な部分に来てるから、話しておこうね。キャロが勤めた頃、長崎市も県も凄い勢いで、飲みに来てたのよ。県警本部も。水害の後だし、妙は妙。だけど、先輩たちが話すには、この二年前くらい?もっと凄い全盛期があったって言うんだねえ。キャバレーミナミもキャロの友人が勤めてた頃は大盛況だったし思案橋の入り口に東洋軒っていうパンや兼レストランがあって、よくお茶したんだ。理恵ちゃんっていう同僚がキャロの親友で、とってもこの女性が利発でね、年は、キャロよりも、下なんだけど、キャロにいつもアドバイスしてくれてたんだ。理恵ちゃんのお母様のスナック閉めるときにはねえ、一緒に行って、蛍の光、歌ったんだよ。お客様は全員家族だったんだよ。そういう、いい店ってか、伝統の手法で、店をきりもりして来た女性って、本当に、滲み出るような、美しさがあって、キャロの脳裏の本棚の奥にそっと、しまったんだ。どんな界隈にいようとも、その人を位置付けるのは人間としての力量。こういう堅い部分に気が付けたのも、理恵ちゃんのお陰。そして、付き出しとして出てくる、一品。さりげなくて、こころがこもってて・・・。水商売を、勘違いしてるんだ。うちの馬鹿娘もねええ、踊ったり、跳ねたりして、いつも一気飲みしているのが、そういう世界だって。いやあ、キャロが話してきかせても、昔の話だから、信じるに値しないってほざくんだ~酒が娘は、飲めないからね、それなりの偏見がでんと、控えてんだね。いつも、キャロに言うのはね・・・アンタがもし、ビール我慢してたらね、うちらは今頃、ニューカレドニア!!ニューカレっていうからには、新しい彼も赤ちゃんも一緒にねって。