ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔54〕まずうるさい階下に棲む者どもの鎮圧ですが、遅い時間を狙ったんです。伯母はまたもや、タヤとああだこうだの口論。父が戦死するかも?って茨城から連れてきたヨシキちゃんも29歳になっていました。トヨペットに勤めていますが、もっと若い頃肺病を患い、体が強くない。それでもあの無口な青年、車のセールスでまあまあの成績を収めていた。口が悪くて、キャロを見るといつも、鼻に洗濯ばさみしとかんば~ってね。もう慣れ慣れだから、いいんだけど、五右衛門風呂の難儀なとこは、追い炊きなんですよ、キャロがもしケゾリに入った途端にちょっと、くべようか??って、タヤが来たりはしまいか?って。台所兼土間に直結していたからです。クベルっていうのは、火を起こし、薪を燃やすこと。尋常ではなく、気配りの出来るタヤは、キャロが風呂に入る頃には、ぬるくないかを尋ねようと部屋のフスマ越しに見計らっていた。それにあのうるさいチャカマシイ弟。ここをどう、はぐらかすか??弟はその頃は秀才児で、漫画もテレビも大好きで夜更かし派なんですね。ジャングル大帝ブックオフにあって安値過ぎてびっくりした!!ってこの前は感動していたくらい。みんなが寝入りばなを狙って、抜き足、差し足で、階段を下り、風呂場へ。やはり、T字型に決めた模様です。