アクアマリン・マン

 

僕はこのポルターガイストの主犯格に見られても全然構わない。容子の為にもろ肌を脱いで容子の成就の為に、力を注ぎたい。第一、音が聞こえるよう画策しているのは他ならぬ僕だ。孫には音は聞こえてない。母親のキャーーという叫び声で、すべてが、かき消されている状態だ。彼女に、いたちの音が聞こえなくなる日、きっと僕は彼女を許している。もうじき、君たちにも判る。夫婦愛の本当の強さが理解出来る日が来る。