アクアマリン・マン50

 ようやく50編に到達で僕の溜飲もくだる。中々区切りは難しいし、この調子なら随分と徒労が多い分、先行きは駄目なのでは?が僕にシグナルとしてあった。思いのままを書き連ねる手法を嫌う人々も多い。僕はそれは構わない方だが、一挙に、起承転結を知りたい輩も相変わらず多い日本だ。世界中に門扉を広げ自分をアピールしていく方策を獲ったのも、ひとりひとりの重要な異見や意見がかき消されることが決してないように・・・は込められている。僕が容子に第一番目に言っていたことはみんなに今朝は明かしておこう。一回話していたのなら重複になるが聞いて欲しい。断る勇気だ。バンカーとして将来に暗雲立ち込める行員のほぼ全員がこの勇気がなかった。病巣としてこころにあったということだ。生半可な返事で相手を引き止めておく。それとは別に、ライバルに獲られないように画策したりと、正々堂々と戦わないで済むやり方を獲ったらおしまいだ。僕は常々出来ないことははっきりその場で答えなさい!!と教育してきた。中途半端な返事では相手は期待をしてしまう。その期待に押し潰されてしまうことだって、人生は多い。その場で正直に自分の思いを話せていればOKだ。そういうひとつひとつのまごころが相手の人生をも開花に導く。容子は優しさの塊ですべての人々を虜にする代わり、危険もある。相手が言葉巧みで姑息な人物であればあるほど、信じる性向があるからだ。