エメラルド・ウーマン

 

間違ってことわざを解釈してしまうことの多い日本人。特に今が、時代と時代の裂け目ゆえ、見易くなっています。コンビニに時々来て、容子をからかう老人が、いつも、自分の富裕度を隠してコンビニについてを揶揄していたことを鑑み、それならもっと深い話を聞けるのでは?と先読みしたのです。貧乏人の格好をしていた為に、相手を把握出来ないまま来ていたけれど、実は、彼は大金持ちであることが判明したからです。じゃあ、彼はもっと先を教えてくれるかも?!期待感は的中しました。貧乏暇なしは、間違った解釈だと、容子は解読しました。彼は、金持ちは、金を使う時間が取れない…と嘆くのです。嘯いているのではなく、彼は真顔でそう訴えたのです。しかも…意味深に身体が一番大事…と言い残して帰ったのです。