二階の隣の部屋にも行けない。

 自分の部屋で過ごすことを義務付けられワテの生活は晩年は、えらいこっちゃ?それが、そうやおまへんのや。晩年の日記をしたためておる確かな実感に包まれている。幼いときから啓示はあり、真実に勝るものがあるなら、それを計らずも探し出すのが、お前の役目である…といい聞かされて来た。真実に優(まさ)るもの?それが、本当にあるのだとすれば……バンネの日記だろう。