アクアマリン・マン

 朝がスタートだとは言うものの、気持ちよくスタートがきれないときも起こる。許容する大きな度量も、対容子には必要だろう。年齢を言うのではない。やはり、ノリだ。その貨車(文芸トロッコ)に乗れずスタートが遅れることはある。今季ゴリラのようちゃんキーワード大賞として、ひょっとすれば、ひょっとするかも…が当確を決めたが、その言葉こそが、僕と出会ったとき容子が所属したクラブのオーナーが放った言葉だ。今にして僕にも分からない。オーナーが未来を先に見ていたことも、ありうるからだ。結婚にも様々な出会いがある。上司が部下にひょっとすると、ひょっとするかも…を発しながら相手を紹介する例は、37年が経過しても、謎である。初々しくもスリリングな言葉は他に見当たらない。