デニム・ブルーママン19の18

 

なんで自分が家の生計を支えないといけないの?そこまでは、まだ考えてはいないはずが、やはり、忍耐力に欠ける点は、否めなかった。ゆっくりとした時間を紡げる実家に帰りたかったのもあるでしょう。甘い水を選んで移動した鳥さながら…自転車の積荷から出て来たのは、中学時代のアルバムや容子の宝物でした。全部を積荷から下ろした時点で、決心はあったようです。家に帰ってくることで、また、様々な軋轢はすでに想像の範疇だったはず…父親は、のんびり生活する姿を看過はしない。それでも、暫くは、自宅待機を選んだのです。