認知症の範囲にあたしも居る…

 母は三歳で妹が生まれて、母より四歳上の姉も美貌だったため、三姉妹はどこに出しても魅惑の姉妹だった。妹の旦那様は今も阿倍野区の松崎一丁目におられ、元は長崎のようだ。ふたりは長崎で知りあった経緯をあたしは聞いていた。母はもしかしたら、真ん中で、表面では優等生気質に見えるので、みんなが、安心して誰も、母への気遣いを忘れたかに見えたかもしれない。あたしも、一番下が生まれたとき、その上の子供がジェラシーを抱く場面をじかに見た。末子は愛され、その上の子供は宙に浮く…どんな、家庭環境がその子供の人生を決定つけるか?詳しい旨はまだ未解明だが、生きることに意味も前途もある。