デニム・ブルーママン☆第19章

 

出来るだけ自由に泳がせて真の危機のときは対応するという私の姿勢は自分でも法外・・とは思う場面もあった。何しろあの子は気さくで誰とでもしゃべる。とにかく垣根がない。この性格は持って生まれたもので、夫の遺伝子だろうなって想像の範疇です。夫は誰に対しても語りかける性向を持っていた。むやみやたらに誰とでも話せるのは私には憂鬱にも感じる場面があって、それは家にビデを売りに行商人がやって来たとき・・・昔はそういうことがあったんだな・・って田舎町ですから私も驚きました。ちょうど居合わせた容子はわけがわからないのに聞いてるフリをして結局相手は不思議な顔をして帰って行ったんですが、初で会った人でもまるで、前世で交流があった人のような扱いで、我が子でも考えられない仕草に写った。まさか、この親睦力が後世になってみんなの前にお目見えするとは・・・とほほチックな世界ではあるけど、垣根を持たない性格を世界に知らしめるいい兆候が整いつつあります。しかし罪人たちに関しては別のシナリオに書き換えました。やはりセブンでの出来事から端を発していました。ルールを守らないことを正当化する先輩を見て容子は方針を195度転換したのです。苦手な人物とは対峙しないことにして今後をそれで統一した。危険だし、身の安全を確保したかったのでしょう。