今から言うことはみんなが出産を深く知る機会になると思うし、しかし、厳重注意も必須だ。私は、5つの出産方式を経験したけど、その中で同じパターンが二つずつ存在して、二つは、麻酔分娩(無痛分娩)、帝王切開のそれぞれの二回ずつ。一番、しんどかったのはやはり三回目。自然分娩のときだった。もうだめだ・・・無理って諦めが朦朧とした精神状態の中で襲ってきた・・・そこを回避させたのはスタッフたち。先生もふたり居て、あたしが、帝王切開をして欲しい・・・と懇願しても駄目だった。準備が整ってない、急(きゅう)過ぎるって。私は1600CC出血して輸血を受けた。真っ先に来てくれた母の心を忘れない。バスも乗らない母はきっとタクシーを飛ばして松尾産婦人科まで来てくれた。そのとき田崎小児科が横にはあって、イトコのお嫁さんが看護師で働いていてしょっちゅうお見舞いに来てくれた。今思えばあたしの人生は常にタグで来ている。同じことを二回重ねて来ているのだ。出産は自然であるべき・・・それはどんなときにも言える。私が帝王を二回選んだのも、このときの輸血中のあたしを見て母が言った言葉が心中深く、刺さったからだ。なんていう・・・壮絶な兵士の姿だよ・・・って。血まみれってことを言いたかったのだろう。産んだ甲斐はあった。とそう信じている。今の家族だからだ。