西🏝姫瑠のアディショナルタイム(237)

人間の図々しさの度合いが、コンビニほど鮮明になる場所はない。あのう…トイレを借りてもいいですか?わざわざレジまで訊ねに来る。心がお地蔵さんの客もいて、私はオーナーではないのに、いちいちOKは必要ないんですよ…と答えた。あっちは、逆に、何か買わないといけないって咄嗟に頭に閃いたのか、トイレの帰りに、のど飴を購入していくありさま。わたしの言葉には暗示が掛かりそれを解読出来る人類は日々増える一方だ。その先の、良い方へ導くことがイントネーションで操作出来る。勝手にトイレを借りて、何も買わず、ゴミだけ捨てて、さっさと帰る客もあるが、両者には今後の人生で雲泥の差がつく。前者には綿菓子のような雲がつき、後者には糞しか付かない。