西🏝姫瑠のアディショナルタイム(229)

 

私の結婚は悲惨すぎてみんなに公開してしまったけど、ホント、隠していたかった。しかし作家の本領はあたしの場合ノンフィクだから、避けて通れなかったという顛末だ。何も執筆せず、幸せになろうとして、なれなかったから、作家の道へ邁進した経緯は、ほろ苦い。再婚した相手が、果たしてあたしと結婚したことが、幸せだったのか?最近そこが段々明白になっていき、本当に結婚だけが幸せへの到達点だったのか?彼の言葉を紐解くことでそこは徐々に明かされる。やせ我慢日本人の典型だった彼が、43歳で結婚決めたのは嬉しいとしても・・・相当、悩んで悩んでその末でのできちゃった結婚だったことだ。あたしは福岡転勤になった彼に迷わずついて行ったが、そこで相当の苦労を積む。彼が本当にあたしを愛してないのに子供が出来たことで結婚に踏み切った勇気も見えてしんどかった。こういう結婚は普通は長続きはしないが、あたしは目標を立てたことで気分を他に逸して、みずからを生き返らせることに成功した例。誰も真似してはいけない。私には支援者がいたからこそ、挑戦が可能だった。そこを踏まえると、結婚チャチャチャとは決して軽弾みには言えない。根が真面目とかそういう問題ではない。私は自分にのしかかった苦難を作家として見る題材に出来たが、一般の人々と照準をそこで合致させることには危険がある。彼は43歳であたしと知り合い、苦労のどん底まで落ちて行ったのだとすれば?そう想定することは決して飛躍ではない。