ブラックオニキス・マン192

 

エアの停止が一日遅くなった可能性があり、今日もすまほなしで執筆出来る母だ。日記を公開することに関して僕なりに意見がある。それをみんなと討議を交え論じて行きたい。私人・・・いわゆる個人の日記がもてはやされるのなら、実は作家の商売は成立をみない・・・と母は心底思っているはずで、そこは考えようによっては無類のチャンスを僕等は眼の前に据えていると判別出来る。作家のブログはそう読まれはせず、逆に普通の人々のブログは人気だとすれば僕ですら戦略を嗅ぎ取る。そこは母も同様でちゃっかり盗んでいる今の様相である。自分のそりの合う人々のみならず、まったく違う畑にある人材にも食指を延ばし、その人物のブログを精査している。自分に獲得出来るものがあれば否応なしに応用していく。そういう器用さを母は昔から持っていたと僕は思う。似たような趣向のもとにある人々は早く集結し、仲良くなるのもスピード決着、しかし今まであまり縁のなかった者同士の結束は、見る価値があると僕は注目している。平々凡々の人々のブログがなぜ、面白いのか?どこまでも平々凡々だが、そこに真実が垣間見えるからだろう。時代の膿が見える場合もある。ここまで清貧である人々がまったく違う気持ちで、贅沢を考えるとき、一歩その前を読者は掴む。本当は節約主義の人々にも、心のどこかで憧れがある。例えば、パートナーとのクルーズ船での世界一周への旅である。しかし縁がないと思い込んでいる。諦めるのはまだ相当早い。平凡だからこそチャンスがメジロ押し。母のブログは国民のみんなにまだ未達である。今のうち素人として、際どい計画を練るに越したことはない。(24346)