アクアマリン・マン70

 

水をイメージした宝石で、僕はこれ以上を望むことはなく嬉しい。アクアマリン・マン。しかし昨今、大きく出て来たクラフトマンには押され気味かもなって、そこを禁じえないし、大人気の風潮を感じる。ジョージア讃歌の男たちはかなり増えている。僕は唐津商業だったから、唐津の海だ。大好きな場所だった。この高校にはちらほら女子もいて、成績はクラスで三位以内を必ず取って、おやじに盆正月になると、通知表を見せに行くのが慣例だった。毎度言われたのはクラスで一番になれ!!努力が足らないっていうアドバイスだった。心の中がもやもやして反発もあった。働いているのにお金はわずかも残らず、いつも、腹を空かしている状態。毎晩芋が出ない日はない。今でこそ干しいもは大人気だが、僕は恐らく今であっても受け付けない。しかしその中で行かせてもらった京都への修学旅行だけがアタマに残っている。佳い思い出は錆びないっていう証明だろう。僕はみんながそうしたように、高下駄を調達してイキガッテ写真に収まった。何かを保管しているために、語録でもいいが、やっぱり写真に勝るものはなく、容子は早速、写真を見て言ってきた。まだ結婚する前だった。何この写真?いきがってるね?って。高下駄は文人を思わせる。あの頃の男たちには威嚇があった。日本何スルものぞ!?っていう相手を木っ端微塵に出来るホコリだ。しかし今それがあるだろうか?何もかも容子の手腕に掛かっている。高下駄を是非容子に詠んで欲しい。あれがないなら、僕の修学旅行は、ダテで終わっていたからだ。(まるたかの干し芋、もちろんセブンイレブンでも人気沸騰)