毎日同じことを繰り返して日銭を稼ぐ尋常路線は、さっぱり、目新しいことが起こらないのが玉に傷でした。しかし、結婚すると、予想だにしないことが起こり、ひとり者の時より、退屈はしなかった。独身の時は、日曜日は必ず母と口喧嘩をして、周囲も閉口していたのです。降り積もる不満は得体のしれないフラストレーション。私にも本当の処、何が原因で母とあそこまでやり合っていたか？全くわからない。特に家族はその手の喧嘩が多い。しかし、結婚して、私は自分にスピードが身に付いたことに驚くのです。のんびりしていては、大変なことになる。お姉さんはいても、出来る限り家事も自分がやろう…と張り切る。この二刀流サイクルの面白さを容子にも是非会得させたかったなあ…はあります。今は小学校の教員になりたい方は減る一方と聞きますが、ミラクルな仕事の第一位は小学一年生の担任だと私は思うのです。
