ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔198〕その頃の矢上小学校は今とは姿が違っていて、グラウンドの場所に一年生二年生の舎があって、中二階に三年生、一番下の今の正門の階に四年生五年生六年生の教室が二階建てであったのです。そしてその中二階の場所・・・長い長いセメントの階段に白い蛇を見つけて腰が抜けそうになるのです。日曜日で誰もいない学校。そこでのロコちゃんの手引きが受けます。蛇は吉兆の証しなのよ、この蛇は怖がることをしないでいい神の使いみたいな存在!!キャロルはいまいちわからないのです。こんなに長い蛇をしかも色が白い蛇を見ること自体、気持ち悪いことなのに、静かに通り抜けましょう!!というきびきびした彼女の指南が解せないのです。やがて大人になってわかるのです。生き物には守り神のような役目を持つ生物が確かにいることで、このブログ小屋にも夏になると今もいますが、ヤモリがわんさか出てくる・・・。しかもこれも守り神に相当なんですよね。キャロルの仕事をもしかしたら最も理解しているのがヤモリたちかもしれない。その可能性の甚大さ!!今日は初夏の蝉の第一声が矢上神社の方角から聞こえてきたのです。梅雨のさ中、やかましいけど聞こえない振り出来ない第一声になりますね。