サファイア・マン《緻密な男編》〔63〕今回ハツモウデ物凄い進捗あったみたいで夜勤だったキャロの行けない代わりに、やぶしが息子たち二人に通達を出したんです。特に三男は親友多く引っ張りだこ。それでその親友に今夜だけは夜十一時に息子を返してもらえないか?って懇願するアリサマ。やぶしには和田家訪問でキャロの弟にふたりとも正社員になったことを報告する意味があった。目的はもちろん初詣の矢上神社参拝ですが、キャロの弟が普段あまりにも会えないだけに気になっていたからこそ。弟はなんでネエちゃんが来ない?って逆に心配してどこぞに家出したのでは?って。確かに行く年来る年の大事な時間帯に一家の主婦がいないとなれば弟でなくとも心配でしょう。アルバイトに出てるんだよ?ってやぶしが説明すると弟はびっくりした様子だったそうで、そんなに困っているのならこの家を売ってお金分配してもいいんだということを発言したようで、そんな売るなんてとんでもない!容子は住む家のある有り難さを日頃言っているし、それを伝えて欲しいって言われているって。どうも弟、家売ることが頭先頭にあってそれでもどうにかここまで食い繋げているようでキャロルひと安心。五十三歳まで弟は結婚しなかった。月給二十万以上の正社員でないと結婚は無理とは6時の君も同意見ではあるんですね。