デニム・ブルーママン12の20

 もしも、全くスポーツに興味を抱くことがないなら、容子の人生はダイレクトに変わったでしょう。それ程、普通の感覚からは乖離している姿だった。体育の才能がないのに、それを度外視して、突き進む姿勢に周囲は難癖を付けようとしますが、私は、あえて、静観するのです。自分自身で潮時を知ることが人生では問われている。好きなことに打ち込んて夢が破れるならそれこそ、本望だろうと…逆に私は羨ましくなった程です。希望が持てる青春時代ではなかっただけに、私達は暗い見通ししか、立てられなかった。しかし1968年はズバ抜けて明るいのです。一番仲の良いエイミーがバレーボール部へ入部を決めてくれたと、笑顔で語る時、私は生き甲斐を見た思いだったのです。ひとりではなく、そこに、親友もいてくれる…エイミーとの絆は益々強固になっていくのです。f:id:hn0709:20211228155512j:plain