デニム・ブルーママン11の9

 想像力が制御に回るのとは、真逆の作用も同時にある。その例を垣間見て、私は物事の表と裏に震撼します。海が閉鎖されて、いくつかの問題点が砂浜には残っていたことです。砂浜には自由に入って走り回ることは許されてはいたのですが、レジャーボートの小さい奴が浜辺には数艘繋いであって、容子の好奇心に油を注ぐ…しかし、一緒に遊んでいたエイミーが絶対に乗ったら駄目!!と容子を制止したので諦めたと言います。私はゾッとします。話を聞きながらなんでこの子は??って情けなくなります。しかし、改めて思うのは、よその家庭は教育の重点が堅固だなあっていう私の採点です。教育にはスキーのようにK点がある。我が家にあるのは一体なんだろう?しっかりとした理念がない。誰を敬い、誰が家のリーダーなのか?生活して行く上では何が優先で基本になるのか?あの子にはあえて、私から、教えることはしなくなっていた。あの事件から私は教育方針を転換したのです。子供に強制はしない。厳しくもしない。自由にやっていい。その替わり、自由の代償をとくと発見して欲しい。言わなくとも容子には通じていると信じていたのです。