私にはその時、容子が幼稚園の時に起こした事件を思い出すのです。何が起ころうとも、あの時のショックに比べれば小さい…よしんば弟が一週間幼稚園をずる休みしたとしても、人様に迷惑を掛けてはいないなら、そこまで憂慮は必要ない…と楽天的になるのです。それもこれも、料理教室に行き、週1は友人と会える快活な時間のお陰でした。弟はびっくりするような、ビックリーなプレゼントを頂き、気を取り直し、又、園に戻ることが出来たのです。畳の上を走る列車です。当時、大流行していたんですが田舎では中々手には入らない。私はクリスマスのプレゼントさえ、子供たちには買わない倹約家の妻。夫がバッパラパーだと自然に財布の紐は締まっていく。それは当然の成り行きだったのです。(パッパラパーは長崎弁で浪費家)