デニム・ブルーママン11の13

 都会育ちでも田舎育ちでも、教育の初歩はあくまで家庭が起点。私が精神的に不安定だったことで影響を及ぼすことは多かったのは言える。この5年生のときのM先生は相性が良かったのか、家庭訪問時、友達に誘われたこともあり、先生について行き、間ノ瀬地区の村の様子や家の中を垣間見る機会を得る。当時は子供たちは学校から帰るとまず、家の手伝いに掛かる…それを知り自分も家の手伝いをやりたい!と私に持ち掛けて来ますが私はほぼ何もさせなかったのです。下校してくるなり、おやつを食べたら、外で遊ぶ毎日。とことん汗を流し疲れて帰宅するゆえ、お手伝いどころではない。食べ物も以前のように入るようになり心配はありません。勉学に掛ける時間は30分もないけど強要はしません。時間についてを、あの子なりに模索し、鑑みていたのは想像の範疇でした。心血を注いだ時間はかけがいがない…奇跡の源になる…そういう捉え方があったのです。