僕は昨日悪夢のような映画を見て逆に覚醒する。これはある大富豪の家に泥棒二人が押し入り、上手く警備員の目を誤魔化して、100万ドルもするダイヤの装飾ネックレスを盗むところから始まる。しかしやがてダイヤモンドの奪い合いになり、最後は、殺し合う映画…僕には啓示がある。ここでは、ダイヤの奪い合いだが、すべてのモノと置き換えてみるがよい…と。例えば書籍とダイヤモンドを置き換えて僕は考察した。題名はブラッド&ワイン。余りにも壮絶なラストで僕はダイヤ2個を盗んだ若者ふたりをなぜか、責められない。どうしても憎むことが出来ない。なぜならそのネックレスには356個のダイヤが散りばめられていた。若い男はそれでヨットを買い、キューバ娘は家族の為に使うのだろう。人間の欲望をここまで如実に描いた映画は初めてだった。