小学四年生ともなれば大人びて室内で大人しく遊ぶ？と思いきや容子は相変わらずアウトドア派でした。神社の広場で練習を積み、ようやく補助クルマなしで自転車を漕げるようになり天晴感は満杯だったのでしょう。運動音痴なのに、本当に自転車を乗り回していいの？事故に遭わないか？っていう不安も私にはあった。しかし、口より先の行動派。馬耳東風でした。坂田自転車には甥っ子が働いたことがありそこで購入しました。容子はピンク色の自転車がとても気に入ったようです。神社で練習するとき、クラスメイトの数人が加勢してくれて、倒れそうになるたびに、踏ん張ってくれたのよ…自慢をしてくる。余程嬉しかったのでしょう。乗れるまでには一ヶ月近く掛かったのにみんな、諦めずに来てくれたのです。
