デニム・ブルーママン9の9

入学時、同じ席になった男子は、スポーツ万能、練習なしで全部クリア。まさかな事態があの子を襲う。勉強が一番だけでは、駄目なんだ…の烙印です。しかしまだ、入学をして日は浅い。私は家でくやしさを吐露してくる姿にそこまで心配しません。いずれ、自然に出来る日が来る。するとある日、報告してくる。飛ばせたい一心で先生が飛び越える瞬間、手を差し延べてくれて、有り難いはずなのに、下のマットに転倒してしまったと話す…私は教員だったら、自分もそうするだろう…を思い、熱血漢の女子先生に当たったことに感慨深くします。体育も人生では欠かせない。昭和ではあるけど、そのものズバリをストレートに受け留めたことが脳みそには洗礼になったのです。