デニム・ブルー・サファイアママン6の17

 私の最大の欠点は容子はのちに話してくれます。邪推です。この2文字を中々探すことが出来ず悶々としてたと言います。ヒトコトで疑い深い。この性格は多分幼い頃から身につけて久しかったと分析します。人を安易に信じないということは最大の防御であると両親は植え付けてくれた。二人とも完璧主義で窮屈な位、だから生まれて容子の性格を把握し始めたとき、実は嬉しさもあったのです。当時はまだ、アバウトという言葉が出ていませんが、長崎弁でいうと、パッパラパーで明日はなんとかなるさ・・っていうへっちゃら主義。私も娘の性格を少しでも分け与えてもらえたら良かったですが、疑うことが先に立つ。ちょっとそこまで買い物に行くにも、洗濯物を取り入れてから・・・と気を使います。夕立が来そうなら事前にキャッチして取り込んでおけば、義母が2階に昇ってきて、取り入れたりにはならない。先のそのまた先まで予想をしながら私は慎重に行動しました。そうすることで諍いは避けられる。向こうも道に出ればベランダが見える訳ですから、雨が降って洗濯物を取り入れないわけがない。もともとお節介の気質です。しかしそのまた先に懐疑が控えるのが疑い深い性格の私・・・。居ない間に何か用事を作ってみずから部屋に入ったりはしまいか?そこは憂慮だったのです。