デニム・ブルー・サファイアママン7の19

 一回もヨッキちゃんと挨拶も交わすことがなかった私を容子は・・・それはいけないことだよ?とか、改善した方がいいとか、全く言いません。それはそれで母の生き方であり、方向性である、そういう自由を満喫出来る体制を支持しているようで有難かったのです。しかし、お宮参りは横が神社なことで避けては通れないこと・・・うすうすですが観念のようなものが一気に膨れだし、そうなればなったで容子に介添えして貰いながら、空気のピンポンみたいに自由に言葉を操れるあの子によって助けられ、一回ですが義母を抱かせます。写真撮影で親戚の誰かが叫ぶのです。一回くらい、ばあちゃんにも抱かせてやらんねえ!?って。横で容子の催促もあったのです。写真撮影は一生に一回。いいでしょ??って。義母は初で男の子の孫を抱き、しわくちゃな顔に微笑を浮かべ言葉もないっていう表情でみんなに囲まれます。弟の方は容子が目が大きい鹿児島型なのに比較し、目がつり目で中国系だったのです。でも赤ちゃんだから瞳が丸い!!釣り目ではないよ?って容子は可愛さの方が先にある!って瞳を褒めます。どうも中国系の顔だった義父のようで容子が毛深くて、難儀だったのに比べて弟の方が色は白くて、女子のように可愛かった。私も一回は義母に抱かせたことで張り詰めていた任務から解放された気分にはなっていたのです。