デニム・ブルー・サファイアママン6の7

 その頃どれくらいテレビが高額だったか・・・それでも私は貰った退職金はたいて購入します。残りはしっかり貯蓄します。まだ、アパートで荷物の整理にかかっている頃です。憧れの三種の神器手を入れればすべてをクリアできる予感があった。それと妊娠中の鬱屈です。容子のときには働いていたことである程度紛れていたかもしれない。しかし今回は階下に、沢山の相手を抱えていた。敵ではないもののいつ、なんどき、そうなるかはわかりません。夫は風見鶏タイプで根っからひとが好き!!でも私がそれに合わせていたらいつかは精神を病んでしまう。例えば夫の姉・・・ひとつ返したら3つ帰ってきた。じゃあふたつ返したら?十は返ってくるでしょう。途方もない時間の浪費です。私はスルーによってそこを回避出来ると睨んだのです。子供にもそこを教え込む必要はあったけど、事柄が浮上してからでいい!!とそう踏んだのです。容子は聡明でしかも一回自分が人間関係で頓挫している。出来るだけ、安全志向を取ることがあらかじめわかっていたことで私の作戦は固め易かった。とりあえず先に夫が行き、実家の整備を手伝っていました。ちょうど私がお腹が大きいということで慎重になっていることが相手の好感を引き出していたのです。赤ん坊が男子であることは分かっていたのです。義母の喜びが私には手に取るように直通していたのです。