アクアマリン・マン142

 あいつは先週、俺の出番を忘れる・・・なんていうパートナーだろう。本当に怖い。考えられない失態だ。しかし、待てよ・・・って思う。何しろあいつはずっと脇田大佐を知っている人物を、この何年か探し続け、ようやく今回、発見が出来る。しかも祖母に脇田大佐の姪っ子さんを持つという鹿児島在住の方。あいつが喜び勇むのもわかる。一回もまだ脇田大佐を取り上げたメディアはない。戦中の新聞に名前が載ることはあっても、具体的に大佐のことが記述されたことは一回もない。それなのに、戦艦に招待されたそうなのだ。その方のご祖母が、いかに大佐に気に入られていたのか、それが容易に想像出来る。そして脇田大佐には兄弟か姉妹がいたということ・・・。こんな驚くような事実を知ることが出来たのもハテナのおかげだ。俺だってはてながあって初めて思いのたけを語れる。ありがとう!!俺たち夫婦は幸せもの!!天下のおしどり夫婦と今思う。俺が生きている間は切磋琢磨し、すったもんだもあったが、別々の世界に住み、お互いの真意を悟る。あいつのこれからを思うと、俺も一緒に歩いて行ける気がする。いや、向こうが嫌がっても俺はお構い無しで随伴しよう。今日はとびっきりの快晴だ。